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マリーアントワネット [映画]

おそらく世界で最も有名な王妃マリーアントワネットを一人の女性というより、
一人のティーンエイジャーとして描いた作品です。

まぁ、とにかく出てくるアイテムがどれもこれもそれもかわいい!!
色使いなんかも、重ね着の配色にもすごく参考になります!

で、肝心の内容ですが、マリーアントワネットに同情的な物語に
なっています。
まぁね~そりゃ、いきなり他国に嫁がされて、他国のしきたり押し付けられたらね~。
しかも、みんなからは興味本位な目で常に見られるし。
そりゃ、買い物依存症になるわな~。
実際、作品見終わったあとは、同じ女性として「大変だよねぇ」と
同情をせずにはおりません。
ただ、あくまでそれは現代のティーンエイジャーに照らし合わせた場合。
当時は、そういうの当たり前だろうから、「こんなパターンの切り口もあり」
という程度ですね。

しかし、なぜキルティン・ダストなんだろう・・・。
なんというか、ギスギスした筋張った感じがして、マリーアントワネットのふわっとした
感じに合わないと思うんだけど。
たんに監督とお友達だからかしら?
そんなことで、映画の魅力が削られるなんて残念。
衣装の魅力も半減です。


リバティーン [映画]

全くおもしろくなかった。
ジョニデが出演を即決したっていうからさぁ、それなりに期待してたんだけど、本当につまらなかったなぁ…。
ジョニデ演じるジョニーの語りから始まるんだけど、そこで
「諸君は私を嫌悪するだろう…」
みたいなことを訥々と言ってるわけ。
でもさぁ…「嫌悪」っていうか、物語全般
「あんたの言ってること分かんねーよ」
状態なんだよね。
あんたの言いたいことも分かんねーし、やりたいことも分かんねーよって…。
全く理解不能。
理解できないから「嫌悪」っていうよりは…うぜぇって感じかなぁ。
ゴチャゴチャ×2うぜぇ…。
あ、そういう意味では「嫌悪」だね。

独特な人物の物語だからもしかしたら、それでいいんだろうけど、見る側を完全に無視して作られた気がする。
他にやりようはなかったのかね~。

シェークスピアの作品なんか、くどくど×2隠喩を多用したセリフがあるけど、アレはなんなんだろ。あたしがジュリエットだったらロミオが話し終わった「で?結論は?」なんて言っちゃって、恋は終わっちゃうね。

まぁ、とにかく久々に「時間のムダ」と思える映画でした。

 


ヒストリー・オブ・バイオレンス [映画]

無駄がなく、展開の早い良作でした。
主人公の顔がだんだん変わっていくところが見ものです。
監督が意図したのか、主人公の顔を撮るとき、角度によっては瞳が真っ黒で輝きが無
くなるんですね。
それが、主人公の感情を読み取りれない、冷酷な人格が甦ったように見える効果があ
りました。

にしても、この作品、前半はすごく夫婦仲がアツアツで、特に奥さんが超積極的。
外国の妻はこんなんか!?
と、事実だったらちょっとヒきます。

エド・ハリス素敵。
また「ミルクマネー」を見たくなっちゃった。


46億年の恋 [映画]

<ストーリー>
監獄一の暴れ者、香月(安藤政信)が雑居房で有吉(松田龍平)に首を絞められて死亡する。彼は全面的に自分の罪を認めていたが、警部(石橋蓮司)と警部補(遠藤憲一)は事件の捜査を開始。偶然同じ日に殺人の罪で入所した2人の少年について聞き込みをするうちに、獄中で起きた奇妙な殺人事件の謎が深まっていき……。 (Yahoo!映画/シネマトゥデイより)
 

とにかく男!男!男!裸体!裸体!裸体!な映画です。
冒頭から少年の乳首のアップですもん。
う~ん・・・・・邦画ってなんでこんな訳わかんないのが多いのかなぁ・・・。
人物の存在自体が抽象的で掴みどころがないんだよな・・・。

一応、「本当に香月を殺したのは誰か?」という謎はあったんだけど、多分最も謎だった部分は、有吉がなぜ「自分が殺した」と言ったのかってことだろうけど、昔ボーイズラブ系の本をたくさん読んでいた私には、容易に予測がついてしまいました。
っていうか、似た設定の作品があったんだよね。。。

「終わりのないラブソング」っていう栗本薫著の本です。
本当に設定が似ていて、最初はそれの映画化かと勘違いしたほどだったけど。
これも、なかなか面白いのでボーイズラブ系にアレルギーがない方は読んでみてはどうでしょう。。。いえ、決して無理強いはいたしません。

この映画、時間短いです。1時間30分もなかったと思う。
なんだか限りなく「ほのか」な物悲しい恋愛映画でしたね。


2番目のキス [映画]


<ストーリー>
数学教師のベン(ジミー・ファロン)は、リンジー(ドリュー・バリモア)の会社に生徒を連れて社会見学に行ったとき彼女に一目惚れする。ビジネスエリートの彼女と一介の教師の彼はまるで住む世界が違ったがつき合い始める。すべてはうまく行くように思えたのだが、ベンがボストン・レッドソックスの熱狂的なファンだったことから問題が生じて……。
(Yahoo!映画/シネマトゥデイ)

2007年を迎えたとき、「今年は3本/月映画見よう!」と心に誓ってみたものの、1月、2月は誓ったことすら忘れてました。
やっぱり軽く誓うくらいじゃだめだね。

この前、ご紹介したHARCOのおかげで、ここ数日自分の中のいろんなセンサーが動き始めてます。
電車に揺られて街を眺めてても楽しい。
私はもともとビル・・・というか「線」が好きなので、街は直線や曲線が複雑に交差してて、今風に言うとそこが「萌え」。

まぁ、「線」の話はまたその内。

で、その動き始めたセンサーが「映画も見なはれ」って言ってるので、昨日は2本借りてきました。
その1つがドリューバリモア主演の『2番目のキス』

まぁ、ドリュー嬢は相変わらずのカワイさなんだけど、この相手役のジミー・ファロン?めっちゃくちゃキュートです。
笑顔がすごく男の子っぽくて、ママに褒められるのを待ってる子供みたい。
こんな俳優の存在を知っただけでもメッケモンなこの映画。

原作はN.ホーンビィの「僕のプレミアライフ」。
N.ホーンビィはイギリス人なので原作ではプレミアリーグ(サッカー)のアーセナルの熱狂的なファンが主人公です。
子供のような男を書かせたら右にでるものはいない彼の作品ですが、「僕のプレミアライフ」も類に違わず映画以上にクレージーなファンが登場します。
軸も「負けるチームの熱狂的なファンの悲哀」なので彼女とのデートシーンは最後にチラリってな具合です。
ま、面白いので原作もどうぞご覧くださいな。

この映画自体は、原作の毒&キチ●イぶりを半分に止めて、軸も恋愛にスイッチ。
メジャーリーグのお祭り的なシーンや、球場を使った大掛かりな撮影でハッピーでカワイイ作品に様変わり。
でも、これでよかったんではないかな。
原作を裏(女)から見た作品として楽しめます。
強いて言うならば、もっと細かいエピソードを入れてほしかったな。

映画のテーマは「相手にどこまで歩み寄れるか」ということだけど、簡単なようで難しいねぇ。
かく言う私も、インドアで社会性の乏しい彼に合わせてたおかげで感覚が死んでたし。
せめて3割程度相手も歩み寄ってくれたら、もっといい関係になると思うんだけど・・・。

ま、私はこの映画のリンジーと違って「これ以上無理」なものは「これ以上無理」なんだな。


硫黄島からの手紙 [映画]

今日は「硫黄島からの手紙」を観てきました。
イワズトシレタ、クリント・イーストウッド監督の日本を舞台にし、日本人を描いた戦争映画です。
一応あらすじも書いておきますね、いや念のために。

戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が、本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。指揮官に着任した彼は、長年の場当たり的な作戦を変更し、西郷(二宮和也)ら部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する。(Yahoo!映画/シネマトゥデイより)

まぁ、鑑賞しながら帰り道ながら複雑な思いになりました。
っていうのも、戦後60年以上がたって一応民主主義で人権も必要以上に謳われている今だから栗林中将や西郷の姿勢が支持されるわけだけど、当時は真逆だったわけで、中村獅童扮する伊藤の方が普通だったんだよなぁ~・・・と。
美輪明宏ではないけれど、「常識は変わる」というのがこの映画をとおして・・・というより、それを観て心を動かす自分をもって感じました。
とすると、当時まで極端ではないにしても、少しずつ少しずつ常識は変わるのでしょうか。
そう考えると自分も含めて不確定で怖いですね。

さてさて映画のほうですが、涙涙の内容になりそうなところを絶妙な距離を置くことで感情過多になることを防いでます。
それがアメリカ人監督だからなのか、クリント・イーストウッド監督だからなのかはわかりませんが。
でも、もし日本人監督だと悲劇的で感情のど真ん中で作ってしまいそうな気がします。
興行的にもそっちがウけるしね。

メディアでは二ノ宮の演技が好評のようですが、わたくし的には元憲兵隊の清水役である加瀬亮がとてもよかったと思います。
清水という人は当時なりに正義でいようと美しかった人。
それが故にたどる運命に涙しました。

レビューには「史実と違う」とか「結局はアメリカ人の視点」という意見もありますが、監督は今回の2部作をとおして戦争の愚かさを伝えたいと言っていました。
これからこの作品をご覧になる予定がある方は「戦争では善も悪もない」「戦っている相手が同じ人間であること」そういうことを純粋に汲み取ってみてほしいなと思います。
あ、あとくれぐれも悲しくて悲しくて号泣しちゃう・・・って展開ではないので、最近多い「泣ける映画が見たい」方は期待しすぎないよう。


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